コラム
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信頼される精神科医療の確立に向けて
いつもウィーミートグループをお引き立ていただきありがとうございます。昨今オンライン精神科医療をめぐってさまざまな動きがあることを受けて、私たちがどのような想いでオンライン診療をはじめたのか、そして何を実現したいのか、改めてご説明申し上げたいと思います。
心を照らす医療をそばに。
さまざまなストレスにあふれた今の時代では、精神科医療は誰もが必要としうる医療です。私たちは精神医療やメンタルヘルスケアを、患者利益の側面から見て「心を照らす医療」と呼んでいます。そう再定義することで、誰のために、何を為すべきかが考えやすくなるからです。
ウィーミートグループは、「診てもらいたいけれど気軽に行けない」「受診していいのか分からない」「つらくて外出できない」といった不安や困難にこそ深く寄り添い、精神科と心療内科の専門家として、心を照らす医療を分け隔てなくお届けしたいと考えております。
そのため、これまで対面診療をベースに、オンライン診療やオンライン・カウンセリング、精神病院との病診連携などを行ってきました。
オンライン診療はあくまで対面診療を補完するものであるという考え方もありますが、私たちはオンラインならではのメリットに着目しています。例として
- 移動の時間や費用を大きく減らせる
- 人目を気にしなくてよい
- 普段の生活空間の様子が見える
- 喫煙など診察ではしない普段の習慣や、ベッドから起きられないほどつらいなど患者さんのコンディションも分かる
- 各種オンラインツールで診察外の行動の情報も取得できる
といったメリットです。つまり、受診ハードルを大きく下げ、患者さんの日常についての情報を多く取得できるということです。
もちろん精神医療そのものに対する認知バイアスや情報不足など、オンライン化だけでは解決できない課題もあり、それらはウィーミートグループ独自の工夫によって解決していきます。
また、血液検査や精密検査など現時点では対面診療でなければできないこともあるほか、対面の方がより安心できるといった患者さんの心理にも対応するなど、対面診療を通して地域の身近なかかりつけ医となる取り組みも行っております。
今後ともウィーミートグループでは、必要に応じて地域の医療機関などと協力関係を築いていきます。
一方、特定の医療機関ではオンライン診療を通じて医療の本来あるべき姿を逸脱して拙速な判断や対応をしているケースも見受けられます。当院では、オンライン診療であっても対面診療であっても患者利益を守る責務は変わらないと考え、患者さんご自身の希望があった場合でも慎重な判断を心がけています。
例えば、診断書発行に関して当院の場合では、
- 患者さまの経過を確認し適切な治療を行うために、初診で発行する休職(休学)診断書の休養期間は原則として最長で2週間としています。
- 患者様のご希望があり、かつ(通常の対面診療と同様に)医師の判断に基づき以下の書類を発行しております。必ずしもお約束できるものではありませんことご留意ください。 また発行までの日数に関しては、患者様の症状や目的に応じて前後します。
といった内容をサイト上に記載しております。患者様の希望はもちろんのこと、最終的には医師が医学的見地に基づいて書類発行をする、など対面診療と同様の取り組みをしております。
他にも正しく医療を提供するために、必要に応じて行政に確認を行いながら、複数の医師達による検討の上で診療方針を決めるなど、患者様に安心いただける医療体験を届けることを目指し、日々診療を行っております。
日常にささやかな幸せを見出せる人を増やし
現代人の心を救う。公益に資する。
ウィーミートグループは、医療インフラを担うパブリックな存在です。そのため、利益を伸長させる上で魅力的な商材や事業領域があっても、「心を照らす医療」の拡張と人類への貢献につながらないのであれば、積極的に手を出すことはありません。すべての経営判断は、現代に生きる人々の心を救うことの手段として有効かどうかということが基準になります。
真に目指すのは、「たとえ世界が灰色になったかのように感じたり生きる喜びを失ってしまっても、再び日常のささやかな幸せに気づける水準まで、誰もが戻れる社会」です。より大きな喜びや感動との出会いを私たちが保証することはできませんが、目の前にある幸せに自ら気づくというスタートラインまでを、ウィーミートグループがサポートしたいと考えています。
こうした人が一人でも増えた世界を実現するために、信頼される精神科医療の確立に向けて、私たちは既存のステークホルダーと協力関係を築き、公益に資する存在を目指します。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
ウィーミートグループ一同
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