睡眠薬や抗不安薬には、オンライン診療で処方できないものがあります。睡眠薬や抗不安薬のうち、「麻薬及び向精神薬取締法」上の向精神薬に指定されているお薬は、オンライン診療における処方が制限されます。一方、睡眠や不安の症状に使用されるお薬のすべてが、法律上の向精神薬に該当するわけではありません。具体的な処方の可否は、お薬の名称や成分、診療方法、これまでの診療経過、患者様の状態などを確認したうえで、医師が判断します。
睡眠薬・抗不安薬の多くは法律上の向精神薬です
睡眠薬や抗不安薬の中には、依存、乱用、過量服薬などへの注意が必要なことから、「麻薬及び向精神薬取締法」上の向精神薬として指定されているものがあります。法律上の向精神薬には、第1種・第2種・第3種の区分があり、一般的に使用される一部の睡眠薬や抗不安薬も含まれます。
ただし、「睡眠薬」「抗不安薬」という薬効上の分類と、法律上の「向精神薬」という分類は同じではありません。睡眠や不安の症状に用いられるお薬であっても、法律上の向精神薬に指定されていないものがあります。そのため、睡眠に関するお薬や不安に対するお薬が、オンライン診療ではすべて処方できないという意味ではありません。
これまで服用していたお薬も自動的には継続されません
ほかの医療機関で睡眠薬や抗不安薬を処方されていた場合でも、オンライン診療で同じお薬をそのまま継続できるとは限りません。以前に服用したことがあるお薬であっても、現在の症状、服用期間、服用量、残薬数、効果、副作用、依存や過量服薬のリスクなどを医師が確認し、継続処方が適切かを判断します。
現在服用しているお薬がある場合は、お薬手帳、薬袋、処方内容が確認できる書類やアプリ画面などをご準備ください。診察時には、お薬の名称だけでなく、1回の服用量、1日の服用回数、服用を始めた時期、最後に処方を受けた日、残っているお薬の数もお伝えください。市販薬、漢方薬、サプリメント、飲酒の状況についても、安全な処方判断に必要となる場合があります。
ご希望のお薬が処方されない場合があります
医師は、睡眠時間、眠りにつくまでの時間、途中で目が覚める回数、日中の眠気、不安症状、生活への影響、身体疾患、服用中のお薬との飲み合わせなどを確認します。診察の結果、患者様が希望するお薬が現在の状態に適していない場合、処方を見合わせる場合や、別の治療方法を提案する場合があります。
また、オンライン診療だけでは安全な処方判断が難しい場合や、診察・検査による詳しい確認が必要な場合は、対面診療が可能な医療機関への受診をご案内することがあります。お薬を処方してもらうことだけを目的として複数の医療機関を受診すると、重複処方や相互作用、過量服薬につながるおそれがあります。ほかの医療機関を受診している場合や、ほかの医師からお薬を処方されている場合は、診察時に必ずお伝えください。
自己判断で増量・減量・中止しないでください
睡眠薬や抗不安薬は、自己判断で服用量を増やしたり、急に減らしたり、中止したりすることで、体調に影響が生じる場合があります。効きにくくなった、翌日に眠気が残る、ふらつく、記憶があいまいになるなど、服用後に気になる変化がある場合は、自己判断で調整せず、処方した医師または薬剤師へご相談ください。
希望するお薬が処方できるかどうかを、診察前のお問い合わせだけで確定することはできません。処方を希望するお薬がある場合は、予約時の問診票へお薬の名称と服用状況を入力し、診察時に医師へ直接ご相談ください。最終的な処方内容、用量、処方日数は、診察を担当する医師が治療上の必要性と安全性を踏まえて判断します。