仕事に行きたくないのはうつ病・適応障害のサイン?吐き気・頭痛・診断書・休職について解説 ウィーミート院長ベトリッジ クリス先生精神科医 更新日 2025/04/18 本記事では、「仕事に行きたくない」方に向けて、考えられる原因や病気、医療機関を受診すべきかの基準、自分でできる対策、休職する場合の流れや診断書について解説し、最後にオンライン診療WeMeetのご案内をします。 目次仕事に行きたくないと思う直接的な原因仕事に行きたくない・休職したいのは甘え?休職を考えるサイン仕事に行きたくない病気はうつ病?考えられる精神疾患うつ・適応障害の診断書をもらって休職するオンライン診療について 仕事に行きたくないと思う直接的な原因 仕事のストレス 仕事内容が自分に合っていない・楽しくない、業務量が多くて終わらないなど、仕事の内容や量がストレスになっている場合です。 ストレスを抱えた状態で仕事を続けると、会社での評価が下がってよりストレスが増えるという悪循環に陥ることもあります。 職場の人間関係からくるストレス 上司や先輩に毎日怒られる、交友関係がなく疎外感を感じるなど、職場での人間関係がストレスになっている場合です。 過労・疲れ・睡眠不足 過労による疲れや睡眠不足も仕事に行きたくないと思うようになる原因の一つです。睡眠や疲労に関する問題は、精神的な症状・ストレスの問題と相互に作用してより症状を悪化させます。 仕事に行きたくない・休職したいのは甘え?休職を考えるサイン 仕事に行きたくない・休職したいと考えるのは甘えではない 仕事に行きたくないという思いは誰もが経験するものかもしれません。この思いにはたしかに、いわゆる「甘え」の要素が含まれていることもあります。 しかし、 ・仕事に行きたくないと長期間継続的に思い続ける ・不眠や食欲減退、抑うつ気分、無気力などの症状が見られる ・吐き気・頭痛などの症状が併発して継続している ・仕事や日常生活に支障が出ている などの場合は、精神疾患のサインかもしれません。 例えばうつ病は気持ちの問題として捉えられがちです。実際にうつっぽい・抑うつ状態なのに仕事を休めない、休職したくない、できないと相談する方がいます。 しかし、うつ病は病気であり、うつ病の治療は休養をすることがまず重要になります。 こう聞いても、「仕事は休めない」と考えてしまう方は少なくありません。特に、真面目な性格の方は責任やストレスを抱えやすく、今任されている仕事を放ったらかしにはできないと考えがちです。 しかし、うつ病は放置すると悪化してしまうため、早期受診が重要です。自分で「休めない」と考えるのではなく、まずは一度医師へ相談してから仕事を休むべきか判断する、という考え方も重要です。 仕事に行くのがつらい、けど簡単に休めないときはどうする? とはいっても、仕事をすぐに休めない、休むべきかの判断が難しいことは多いでしょう。 その際には、可能であれば仕事をしながら心療内科・精神科の初診を受けたり、心理カウンセリングを受けて現状を認知することが重要です。 仕事に行きたくない病気はうつ病?考えられる精神疾患 うつ病 うつ病は、長期間にわたって強い抑うつ気分や興味や喜びの喪失が続く精神疾患です。 うつ病の原因は脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンのバランス異常や強いストレス、遺伝的要因、ホルモンの乱れなどが関与しています。 適応障害では、精神的な症状以外に不眠や食欲不振などの身体的な症状もよくみられます。 適応障害 適応障害はうつ病と似た精神疾患ですが、ストレスの原因が明確であり、その原因を取り除けば症状が改善するような場合を指します。 例えば、仕事が原因の場合は一度仕事を休養すれば症状が改善するなどの場合が挙げられます。うつ病では休職が回復に必要な場合もありますが、それだけでは改善しないことが多く、薬物療法など適切な治療を要します。 うつ病や適応障害では、精神的な症状以外に不眠や食欲不振などの身体的な症状もよくみられます。 睡眠障害・不眠症 睡眠障害は睡眠に関連した病気の総称で、代表的なものに不眠症・過眠症などがあります。 不眠症は入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒などの睡眠問題によって日中の不調が出現する病気です。うつ病の症状としても見られます。 仕事に行きたくない・休職したい方に睡眠障害の症状が見られることは少なくありません。 他にも、過眠症や睡眠時随伴症によって睡眠の質が低下している可能性も考えられます。 自律神経失調症 自律神経失調症は、ストレスが原因で自律神経のバランスが崩れ、心身の不調を引き起こす疾患です。うつ病や適応障害と似ていますが、自律神経失調症は自律神経の不調に起因する身体的な症状の総称であり、うつ病の症状の1つとも捉えることができます。 抑うつ状態などの症状が見られないものの仕事に行きたくない・意欲が低下する場合は可能性を考えましょう。 うつ・適応障害の診断書をもらって休職する 休職とは?休業や欠勤との違い 休職とは、企業に雇用されている従業員が、自己都合によって取得する長期休暇のことです。 なお、休業は会社都合でのお休み、欠勤は通常当日急遽のお休みを指します。 休職制度で確認すること(期間・給料) 休職制度自体は法律で定められておらず、会社が制定するものです。 休職をする前に、休職可能期間、給料、社会保険の扱い、手続きの方法、休職期間満了後の規定などを確認しましょう。 休職可能期間について 上限や期限が就業規則で定められていることが多いです。軽症の場合は1〜2ヶ月、重症の場合は3〜6ヶ月以上が目安です。 なお、診断書ではまず1ヶ月とすることが多く、経過を見ながら延長することもあります。 休職期間が満了した際に復職できない(精神症状が残っている)場合、退職の規定があることも多いので注意してください。 休職中の給料について:傷病手当金 休職中は一般的に、企業からの給料が出ないことが多いです。 しかし、共済組合や健康保険組合から傷病手当金を受け取れる場合があります。 傷病手当金とは、病気やけがのために会社を休む際、事業主から十分な報酬が受けられない場合に手当金を受け取れる制度です。傷病手当金は会社を休んだ日が連続して3日間あった上で、4日目以降の休んだ日に対して支給されます。金額の目安はおおよそ1ヶ月分の給与の2/3程度です。 また、傷病手当金を受け取る際には必ず医師からの診断書が必要になります。 詳細は必ず自身の加入する保険組合の規約を確認してください。(参考:傷病手当金|全国健康保険協会) 休職中の過ごし方 できるだけ業務から離れて体調を最優先にすることが重要です。食事・睡眠をしっかりと摂りましょう。 趣味や軽い運動、リラックスの時間などを可能な範囲で取り入れられると良いでしょう。 休職から復職の流れは? 復職の兆しが見えたら、医師・会社と相談しながら復職の準備をします。その際に診断書や産業医との面談が必要な企業もあります。 復職が難しい場合は、退職や転職の手続きを進めます。 診断書をもらう方法・休職の流れは? 休職制度を確認する 先述の事項に注意しながら休職制度を会社に確認しましょう。 心療内科・精神科を受診し、診断書をもらう 上に紹介したように、心療内科や精神科を受診して診断書を受け取りましょう。 例えばうつ病と診断され、休職が必要と医師に判断された場合、診断書が必要である旨を伝えれば診断書が発行されます。 休職手続きをする 休職手続きを行います。この際に診断書が必要になることが多いです。 オンライン診療について オンライン診療とは? スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使って、自宅等にいながら医師の診察や薬の処方を受けることができる診療です(厚生労働省)。 オンラインだと診療の質が落ちるのでは? 実は、約9割の医師が、オンライン診療を取り入れることによって、患者に提供する医療全体の質は「良くなる」「どちらかといえば良くなる」「変わらない」と回答しています。 株式会社メドレー「オンライン診療の実態調査」より オンライン診療ならWeMeetがおすすめ! WeMeetの特徴 ① えらべる診療医師によるオンライン/対面診療の他、心理士によるオンラインカウンセリングがございます。体調や状況に合わせて選択していただけます。 ② ムリなく継続1分で簡単にWEB予約ができるので、24時間いつでもご予約・日程変更が可能です。お財布にやさしい保険診療で、無理なく継続できます。 WeMeetでのオンライン診療の流れ WeMeetでのオンライン診療の流れをご説明します。 日程を選びネットで予約 問診票の記入 医師によるオンライン診療 クレジットカードで簡単決済 お薬の受け取り(最短翌日) \アプリDL不要・1分で予約/ ウィーミートで保険診療を予約する 本記事のまとめ 本記事では、仕事に行きたくない方に向けて、考えられる原因や病気、医療機関を受診すべきかの基準、自分でできる対策、休職する場合の流れや診断書について解説しました。 仕事に行きたくないという気持ちは甘えではなく、うつ病や適応障害の場合は早期の医療機関受診と療養が必要です。 最後に、オンライン診療WeMeetのご案内をしました。本記事が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。 アプリのDL不要 1分で予約 夜間診察あり 診療(ビデオ通話)、お薬の服薬指導と受取が お財布に優しい保険診療で受けられます。LINE登録はこちら ウィーミート院長ベトリッジ クリス先生精神科医 心療内科・精神科のコラム