何もしたくない・やる気が出ないのは病気のサイン?原因・対処法を紹介 ウィーミート院長ベトリッジ クリス先生精神科医 更新日 2025/04/18 本記事では、何もしたくない方、やる気が出ない方、無気力の症状が見られる方に向けて、考えられる原因や病気、医療機関を受診すべきかの基準、自分でできる対策について解説します。最後に、オンライン診療WeMeetのご案内をします。 目次無気力で何もしたくない・やる気が出ない原因何もしたくない・やる気が出ないときに考えられる病気何もしたくない・やる気が出ないときの対処法オンライン診療について 無気力で何もしたくない・やる気が出ない原因 疲労・睡眠不足 一時的な疲労・睡眠不足の状態は無気力の原因となります。 また、慢性的な睡眠不足は眠気・意欲低下・記憶力の減退につながります。 食事・栄養不足 食事を摂らないことによる栄養・エネルギー不足によって無気力が引き起こされることがあります。 ストレス・ホルモンバランスの異常 転勤・入学・引っ越し・入籍などのイベント、人間関係、仕事・勉強・生活リズムの変化などによって生じたストレスが無気力の原因となることがあります。 ストレスやうつ病などによってセロトニンというホルモンの分泌が減ると、無気力や集中力の低下の症状が生じます。 また、ADHDなどの疾患の二次障害としてやる気の低下が見られることがあります。 何もしたくない・やる気が出ないときに考えられる病気 うつ病 うつ病は、長期間にわたって強い抑うつ気分や興味や喜びの喪失が続く精神疾患です。 うつ病の原因は脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンのバランス異常や強いストレス、遺伝的要因、ホルモンの乱れなどが関与しています。 うつ病では、精神的な症状以外に不眠や食欲不振などの身体的な症状もよくみられます。 適応障害 適応障害はうつ病と似た精神疾患ですが、ストレスの原因が明確であり、その原因を取り除けば症状が改善するような場合を指します。 例えば、仕事が原因の場合は一度仕事を休養すれば症状が改善するなどの場合が挙げられます。うつ病では休職が回復に必要な場合もありますが、それだけでは改善しないことが多く、薬物療法など適切な治療を要します。 適応障害では、精神的な症状以外に不眠や食欲不振などの身体的な症状もよくみられます。 睡眠障害(不眠症、過眠症など) 睡眠障害は睡眠に関連した病気の総称で、代表的なものに不眠症・過眠症があります。 不眠症 不眠症は入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒などの睡眠問題によって日中の不調が出現する病気です。うつ病の症状としても見られます。 不眠による睡眠不足や慢性的な疲労によって無気力の症状が引き起こされることがあります。 過眠症 過眠とは、夜間十分な睡眠をとっているはずなのに、日中に目覚めていられなくなる強い眠気が出現する症状のことです。 過眠症の原因としては、ナルコレプシーなどを起こす神経伝達物質の異常や、睡眠相後退症候群などを起こす概日リズムの乱れなど色々なものがあります。その中には、睡眠時無呼吸症候群などの二次的な原因もみられます。 例えば睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に呼吸が止まってしまう症状がみられます。呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため目が覚めて再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまって深い睡眠が取れなくなり、過眠や高血圧などを引き起こします。睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合はすぐに専門機関での検査・治療を受けましょう。 不眠症(睡眠障害)とは? 病院に行くタイミングや受診すべき診療科も解説 – ウィーミート ADHD ADHD(注意欠如・多動症)とは不注意・多動・衝動を症状とする発達障害の一つです。忘れ物、じっとしていられない、話や考えが止まらない、せっかち、欲望を抑えるのが難しい、決まりごとを守れないなどの特徴が見られます。 ADHDの症状である注意力の低下・集中力の低下は、やる気が出ない症状につながることがあります。 ADHD(注意欠如・多動症)の特徴・原因・治療方法【オンライン診療の紹介も】 – ウィーミート 自律神経失調症 自律神経失調症は、ストレスが原因で自律神経のバランスが崩れ、心身の不調を引き起こす疾患です。うつ病や適応障害と似ていますが、自律神経失調症は自律神経の不調に起因する身体的な症状の総称であり、うつ病の症状の1つとも捉えることができます。 抑うつ状態などの症状が見られないものの何もしたくない・やる気が出ない場合は可能性を考えましょう。 何もしたくない・やる気が出ないときの対処法 思い切ってしっかり休む・寝る 抑うつ状態や睡眠の問題に効果的なのが休むことです。 ストレスの原因が仕事や学校の場合は、会社・学校を休んでしっかりと寝てみることも選択肢です。 ただし、休んでいる期間に症状が悪化したり、改善が見られない場合は医療機関の受診を検討してください。 誰かと話す・周りの人に相談する 家族、友人、上司など信頼できる人に症状について無理のない範囲で相談してみましょう。 症状や悩みのことを話すのは難しくても、人と話すだけでも症状が改善することがあります。 やらなければやらないことを整理し、やることリストに分解する やることが多くて整理できていない場合は、一度全てを洗い出して「やることリスト」を作りましょう。 全てを一覧にして優先順位をつけることで症状が改善することがあります。 少しだけ着手する やり始めることでやる気が生まれる心理的な作用があります。 最初の5分だけとハードルを下げて、少しだけ着手することをまず目標にしましょう。やった後にどうしてもやる気が出なければやらないという選択肢を持つことも重要です。 集中できる環境を整える・ご褒美を用意する 仕事場や作業場の掃除、家具家電の整備など環境を整えることでやる気が出る方がいるかもしれません。 また、やるべきことができたら自分にご褒美を用意することも手です。 生活習慣(食事・睡眠・運動習慣)を整える 規則正しい生活は自律神経・ホルモン分泌のバランスを整えます。なるべく決まった時間に食事を摂り、睡眠不足や夜更かしをできる限りやめるよう心がけましょう。 また、軽い運動を取り入れることはホルモン分泌や睡眠の観点から重要です。 日光を浴びる 起床後すぐに朝日を浴びることで脳内でセロトニンが分泌され、気分が明るくなる効果があります。 また、睡眠を司るメラトニンの分泌にも影響を与えて体内時計がリセットされます。 気持ちの整理・ストレスの管理 症状の原因となっているストレスの原因が考えられる場合は、ストレスを減らすことを考えましょう。 自分の考えや気持ちを紙に書き出して整理することも一つの手段です。整理する中でストレスの原因が思い当たるかもしれません。 環境を変える ストレスの原因が明確であり、自分の努力で改善することが難しい場合は環境を変えることも選択肢の一つです。 具体的には、部署の異動申請、転職、転校、転居などです。 医療機関を受診する それでも状況が変わらない場合や、うつ病の症状が強く見られる場合、症状が日常生活に支障をきたしている場合は心療内科・精神科の受診を検討しましょう。 心療内科・精神科の初診について【流れ・話すこと・聞かれることを解説】 オンライン診療について オンライン診療とは? スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使って、自宅等にいながら医師の診察や薬の処方を受けることができる診療です(厚生労働省)。 オンラインだと診療の質が落ちるのでは? 実は、約9割の医師が、オンライン診療を取り入れることによって、患者に提供する医療全体の質は「良くなる」「どちらかといえば良くなる」「変わらない」と回答しています。 株式会社メドレー「オンライン診療の実態調査」より オンライン診療ならWeMeetがおすすめ! WeMeetの特徴 ① えらべる診療医師によるオンライン/対面診療の他、心理士によるオンラインカウンセリングがございます。体調や状況に合わせて選択していただけます。 ② ムリなく継続1分で簡単にWEB予約ができるので、24時間いつでもご予約・日程変更が可能です。お財布にやさしい保険診療で、無理なく継続できます。 WeMeetでのオンライン診療の流れ WeMeetでのオンライン診療の流れをご説明します。 日程を選びネットで予約 問診票の記入 医師によるオンライン診療 クレジットカードで簡単決済 お薬の受け取り(最短翌日) \アプリDL不要・1分で予約/ ウィーミートで保険診療を予約する 本記事のまとめ 本記事では、何もしたくない方、やる気が出ない方、無気力の症状が見られる方に向けて、考えられる原因や病気、医療機関を受診すべきかの基準、自分でできる対策について解説しました。 何もしたくないことの原因として、うつ病、適応障害、ADHDなどいくつかの病気の可能性が考えられることを説明しました。 最後に、オンライン診療WeMeetのご案内をしました。本記事が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。 アプリのDL不要 1分で予約 夜間診察あり 診療(ビデオ通話)、お薬の服薬指導と受取が お財布に優しい保険診療で受けられます。LINE登録はこちら ウィーミート院長ベトリッジ クリス先生精神科医 心療内科・精神科のコラム